歯科医院に行く時はどんな時?

欧米人の歯が綺麗な大きな理由とは
海外ドラマやテレビに出演している俳優やアーティスト、SNSでインフルエンサーを見て、
- 「歯が綺麗で美しいな」
- 「どうしてこんなに歯が白いんだろう」
- 「歯並びが綺麗だな」
と思ったことはありませんか?

留学中や海外赴任中に外国人の歯の綺麗さに驚いたり、自分の歯の汚さを指摘されたりなど、そんな経験をしたことがあるかもしれません。
近年は日本でも歯に対する美意識は高まってきていますが、欧米に比べるとまだまだ歯の黄ばみや歯並びについて気にしない人が多くいるのが実状です。
欧米では「歯並びが綺麗で輝く白い歯」は美人の条件の一つに挙げられます。
そのため、子供の頃から綺麗な歯並びになるよう歯科医師に相談し、必要に応じて歯科矯正を行うのが一般的です。
また美人の条件だけに挙げられるだけでなく、歯科定期検診や口腔ケアは日常的な行為であり、ケアされた歯は当たり前と考えられています。
就職活動や昇進、信用問題にも関わってくるほど、歯並びの良さや歯の白さは欧米人にとって大切なことなのです。
歯への意識が低い理由
なぜ日本人は歯への意識が低いのでしょうか?
日本人の歯への意識が低い理由として大きく2つ上げることができます。
健康保険制度

あなたはどのような時に歯科医院を利用しますか?
多くの人にとって「歯が痛い時」「詰め物が取れた時」など、何か問題が起きてからいくことが多いのではないでしょうか。
また、「定期検診を受けたことがない」という人も一定数いると思います。
それに対し欧米諸国では、予防歯科が定着しており「歯科医院は予防のためにいくもの」と考えている人が大半を占めています。
このような日本と欧米の歯に対する意識の違いが生まれている背景には、保険による補償の違いがあります。
日本では生まれてから亡くなるまで何らかの保険に加入することになっており、この制度を「国民皆保険制度」と言います。
現在働いている人が病院を利用すると病院の窓口で支払うお金は医療費の3割であり、残り7割は国が負担してくれています。どこの病院を受診しても、検査や治療費が同額なのはこの制度のおかげです。基本的な医療を国民が少ない負担額で受けることができる世界に誇れる制度であると言えます。
しかし欧米の国ではこのような手厚い補償がなく、民間の保険に加入するか、医療費を全額支払わなければなりません。そのため虫歯や歯周病にならないように、毎日丁寧に口腔ケアを行い予防のために歯科医院を利用する人がほとんどです。
これが、欧米人が歯への美意識を強く持っている理由の1つであると言えます。
医療費の負担が少ない分気軽に病院を受診できる日本の制度ですが、負担が少ないからこそ欧米諸国と比べ自己管理への意識の薄さに繋がっていると言えるかもしれません。
日本人の歯の特徴
また、日本人は欧米人と比べると先天的に歯が黄色いと言われています。
歯は「象牙質」と、その象牙質を覆っている「エナメル質」などで構成されています。歯の表面にあるのがエナメル質で、色が薄く半透明です。象牙質は個人差はありますがクリーム色をしています。
つまり歯の色は、エナメル質を通して内側の象牙質の色が透けているということです。
エナメル質が分厚いほど象牙質が透けず歯は白く見え、エナメル質が薄ければ歯は黄色く見えてしまいます。
肌や目の色、髪の色などに個人差があるように、もともと象牙質が白い人もいれば黄みを帯びた人もいます。黄色人種である日本人は黒人や白人と比べ、歯の表面にあるエナメル質が薄いという特性を持っています。

欧米人から「日本人の歯は汚く、黄色い」という印象を持たれている背景には、予防歯科に関する意識の違いと日本人のもともとの歯の特徴にあります。
最後に
最近はSNSを中心に、歯に関する知識や歯磨き粉の紹介などを目にすることが増え、ホワイトニングや矯正への興味が高まっています。
「歯の黄ばみをコンプレックスだと感じている方」
「綺麗な歯を手に入れて自信をつけたい方」
そうお考えの方は、ぜひ当院でカウンセリングを受けてみませんか。
歯に関する知見を持つ歯科医師が、どんなに小さな悩みや疑問にもしっかりお答えします。
歯の美意識を持ち、健康な歯を保ち続けましょう!

コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。