自宅で行うホームホワイトニングの効果
歯のホワイトニング方法のひとつであるホームホワイトニング。聞いたことはあるけれどその効果や費用、使用方法は?詳しく解説します。
目次
- 1 ホームホワイトニングとは
- 2 ホームホワイトニングの効果
- 3 ホームホワイトニングの費用
- 4 ホームホワイトニングの来院回数
- 5 ホームホワイトニングのメリット
- 6 ホームホワイトニングのデメリット
- 7 ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い
- 8 ホームホワイトニングのみでも白くなるのか?
- 9 ホームホワイトニングのみで歯を白くするのに最適な人
- 10 ホームホワイトニングの効果をアップさせるには
- 11 ホームホワイトニングが及ばす相乗効果
- 12 ホームホワイトニングの注意点
- 13 ホームホワイトニングの流れ
- 14 ホームホワイトニングでのメンテナンス
- 15 以前に作製したマウスピースを使用することができるか?
ホームホワイトニングとは
ホームホワイトニングは飲食時間以外の好きなお時間にいつでも使用できるホワイトニング方法です。ご自身の歯型の型をとり、カスタムメイドのマウスピースを作製します。そのマウスピースにホワイトニングジェルを入れ、装着することにより歯を白くします。
ホームホワイトニングの効果
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと比較すると、薬剤の濃度が低いためホワイトニング効果が出るのに時間がかかります。ホームホワイトニングのみで歯を白くする場合には、個人差がありますが、1〜3ヶ月程度かかります。また、元々の黄ばみが強い方では6ヶ月ほどかけてホームホワイトニングを継続することもあります。
ホームホワイトニングの費用
ホームホワイトニングの費用の相場は15000円〜30000円程度です。マウスピースとホワイトニングジェルをセットで販売しているクリニックが多いですが、ホワイトニングジェルが足りなくなった場合には追加での購入が必要となります。
ホームホワイトニングの来院回数
ホームホワイトニングの来院回数はマウスピース作製のための型取りとマウスピースの引き取りの2回の来院が必要となります。マウスピースの引き取りを郵送でする場合もありますが、なるべく引き取りでマウスピースの適合を歯科医師もしくは歯科衛生士に確認してもらうのが良いです。万が一、適合が悪い場合ホワイトニング効果が減弱する可能性があります。例えば急ぎの予定がある場合や遠方などやむを得ない場合以外は来院されることがおすすめです。
ホームホワイトニングのメリット
ホームホワイトニングのメリットは自分の好きな時間に気軽にホワイトニングができること。食事の時間以外いつでも使用できるので、継続しやすい事などが挙げられます。また、オフィスホワイトニングに比べるとホワイトニング効果の持続期間が長いため、一度白くした状態を長く保つことができます。
また、歯軋り用のマウスピースなどに比べると材質が比較的薄くて使用しやすいです。
ホームホワイトニングのデメリット
ホームホワイトニングはオフィスホワイトニングと比較すると濃度の低い薬剤を使用しているため、効果を感じるまでに時間を要します。また、装着時間は2時間程度を推奨していますが、極端に長い時間の装着やホワイトニングジェルの量が多かったるすると痛みが出ることもあります。
ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの違い
オフィスホワイトニングは歯科医院で高濃度の薬剤を用い、歯科医師もしくは歯科衛生士による施術を受けます。高濃度の薬剤を使用するため、ホームホワイトニングに比べるとホワイトニング効果に即効性があります。
しかしデメリットとして色戻りのしやすさがあげられます。その点、ホームホワイトニングは白くなるスピードは緩やかですが、色もちが良いとう特徴もあります。
それぞれのメリット・デメリットを考慮すると、オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して使用するデュアルホワイトニングが最も効果の高いホワイトニング方法です。
ホームホワイトニングのみでも白くなるのか?
上記ではデュアルホワイトニングがおすすめの方法だと記述しました。ではホームホワイトニンングだけで歯を白くすることは難しいのか?というと、そうではありません。デュアルホワイトニングに比較すると期間はかかりますが、ホームホワイトニングのみでも白くしていくことが可能です。
ホームホワイトニングのみで歯を白くするのに最適な人
ホームホワイトニングのみで歯を白くする場合、白くなるまでの時間はかかりますが一度マウスピースを作成すると後はジェルの購入のみで使用できるので、トータルの費用でゆうとデュアルホワイトニングに比べると安くなる傾向にあります。例えば、大学生の方で費用を抑えたい方などにおすすめといえます。また、飲食時間以外いつでも使用できるので、育児中など外出するのが難しい方にもおすすめです。
ホームホワイトニングの効果をアップさせるには
ホームホワイトニングの効果をアップさせるための方法として歯のクリーニングが有効です。歯の表面に汚れが付着したままだと歯の内部への薬剤の浸透が下がります。クリーニングで歯の表面の汚れを落とすことにより、ホワイトニング薬剤の浸透が良くなり、ホワイトニング効果がアップします。
ホームホワイトニングが及ばす相乗効果
ホームホワイトニングを始めることにより、自分自身の歯をよく観察する機会が増えます。それによりブラッシング時間などが長くなり、相乗効果的に口腔内の清掃状態がよくなる事があります。
ホームホワイトニングの注意点
ホームホワイトニングでは1度マウスピースを作製するとホワイトニングジェルを追加購入することで使用を継続することが可能です。このホワイトニングジェルの購入に関してですが、歯科医院で歯科医師指導のもと購入することが正しいです。最近ではネットなどでジェルを購入できることもあり、知識がないままに高濃度のジェルを購入したり、または誤ってオフィスホワイトニングで使用する薬剤を購入してしまったりする方がおられます。そもそもこのような過酸化尿素や過酸化水素を含むホワイトニング商材は歯科医師や許可を受けた業者でなければ購入することができません。このような規制があるにも関わらず完全に守られていないのが現状です。低価格だという理由で安易に購入してしまうと歯茎が爛れたり強い痛みを感じる事となります。
このような事を防ぐためにも歯科医院で購入されることがおすすめです。
ホームホワイトニングの流れ
①カウンセリング
②マウスピースの作製
③マウスピースの受け取り
④ホームホワイトニングスタート
ホームホワイトニングでのメンテナンス
ホームホワイトニングで白くなった歯のメンテナンスは、月に2〜3日程度のホームホワイトニングにより白さの維持が可能です。色戻りのしやすさにも個人差があるので、戻りにくい方はもう少し期間をあけてのメンテナンスでも白さを維持できます。
以前に作製したマウスピースを使用することができるか?
こちらはよくご質問頂くことのひとつですが、マウスピースの種類や形状によります。例えば歯軋り用に作製したマウスピースや矯正治療後のリテーナ用マウスピースなどは歯の全体を覆っていない場合があります。歯全体を覆えていないと薬剤が歯の際側には浸透せず、色むらになる可能性があります。使用できる場合もあるので、手持ちのマウスピースを使用したい場合には来院時にご持参されることをおすすめします。
いかがでしたでしょうか?ホームホワイトニングは自宅で自分自身で行うと思うと不安に感じる方もおられますが、歯科医師指示のもと正しく行えば安全なホワイトニング方法のひとつといえます。自分のペースでホワイトニングを初めてみたい方にはぜひおすすめです。
コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。