ホワイトニングで歯並びを改善できる?
歯に自信はありますか?
大きな口を開けて笑うことができていますか?
無意識に手で口を隠してしまったり、歯が見えないように笑ったりしていませんか?
歯に自信を持って、もっと無邪気に笑えるようになりたい。
そう思っている方も多いのではないでしょうか?
目次
多くの人が抱える歯のコンプレックス
7割の人が、何かしらの歯のコンプレックスを抱えており、
「口腔のお悩みはありますか?」という問いに対して、1位と2位の回答が「歯の黄ばみ」「歯並び」だったと言うアンケート結果もあります。
この2つの悩みを解決する方法として、ホワイトニングが挙げられます。
実は歯並びが悪いと、歯の黄ばみがよりひどく見えてしまったり、より歯並びの悪さが悪化して見えてしまいます。
大きな理由として2つ上げることができます。
歯に均一に光が当たらない
重なり合っているものに光を当てると、手前にあるものは明るく、奥にあるものは手前のものの影になりより暗くなります。
手前にあるものはより前に出ているように、後ろにあるものはより後ろに引っ込んでいるように見えます。
この現状が歯が凸凹に並んでいると起きてしまいます。
つまり、前にある歯はより前にあるように、後ろにある歯はより後ろにあるように…
つまり歯並びの悪さが強調されてしまいます。
歯の汚れや色素がつきやすい
歯並びが悪いと、歯の隅々まで均一に歯磨きをすることが難しいですよね。
どれだけ意識をして歯磨きをしていても、重なり合った歯と歯の間に磨き残しがでてしまいます。
奥にある歯がさらに汚れ、色素沈着してしまうと、手前にある歯との色や黄ばみ、汚れ方に大きな違いがでてしまいます。
歯の色に違いが出ると、より歯並びが悪化して見得てしまいます。
つまり、光と歯の汚れによって歯列の凹凸が強調されてしまうのです。
歯並びを改善する方法
歯並びを改善する方法をして、2つご紹介させていただきます。
歯科矯正
1つ目は「歯科矯正」。
歯並びの改善として、ほとんどの人が検討する方法ではないでしょうか?
歯科矯正は歯並びや噛み合わせの改善を目的とした治療です。
ワイヤー矯正や、近年では歯科医療の発達により、マウスピースを使った矯正などさまざまなものが誕生しています。
昔よりも、値段を抑えて矯正を行うことができるようになったと言え、数十万円程度費用がかかってしまいます。
そんなに費用をかけられない、そこまで費用をかけるほどの歯並びの悪さでもないと言う方もおられると思います。
ですが、根本的に歯並びを改善させる方法としては歯科矯正がベストであると言えます。
ホワイトニング
2つ目の方法は「ホワイトニング」。
ホワイトニングで歯並びを改善できるの?と疑問に思われたと思います。
結論から言うと、ホワイトニングでは歯並びを改善することができません。
しかし、ホワイトニングをすることで歯並びがよくなったように「見せる」ことはできます。
ホワイトニングとは、歯の汚れや黄ばみを落とし、歯本来以上の白さを実現することができます。
ホワイトニングをすることによって、歯全体を均一に白くすることができます。
つまり、歯並びがより悪化して見えてしまう理由の一つである、手前にある歯と奥にある歯の色の差がなくなります。
ホワイトニングによって、歯並び自体には何も変化はありませんが、隣り合った歯の色が同じになると、歯並びによってできる影も目立ちにくくなり、歯並びが改善したように見えるのです。
つまり、ホワイトニングには目の錯覚によって歯並びが改善されたように見せる効果が期待できます。
そこまで歯並びが悪くない方、歯科矯正は高額すぎて躊躇されている方などは歯を白くすることができ、歯並びが改善されたように見えるホワイトニングは、歯科矯正の1つの方法であると言えます。
歯科矯正と比べて、比較的安価で行うことができ、歯並びを改善できる点がメリットであると言えます。
加えていくつかメリットをご紹介させていただきます。
ホワイトニングをするメリット
歯科矯正に比べて施術期間が短い
歯科矯正はワイヤーやマウスピースを用いてゆっくりと時間をかけて歯を移動させていきます。
そのため治療期間が1年半〜2年程度と長期間かかります。
一方ホワイトニングでは2〜6ヶ月程度で歯の白さを手に入れることができます。
歯を抜いたり、削ったりしない
歯科矯正では、綺麗な歯並びを手に入れるために健康な歯を抜いたり、削ったりする場合があります。
しかしホワイトニングでは抜歯や歯を削る処置は不要です。
痛みがない
歯科矯正では歯の位置を移動させます。ワイヤーなどを用いて一定方向で引っ張るため移動の際は痛みを伴います。
ホワイトニングでは、このような痛みを伴うことはありません。
通院回数が少ない
歯科矯正では数年間にわたり、検査やメンテナンス、定期検診などで歯医者さんに通わなければなりません。
通院回数が多く、長期間通う必要があるため、面倒になって行かなくなってしまう方や、転居に伴って通院できなくなってしまう方も多いです。
コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。