ホームホワイトニング正しく使用できていますか?

皆様、こんにちは。
歯科医師の田中です。本日もブログをご覧頂き、ありがとうございます。
本日のテーマは「ホームホワイトニングの使用方法」についてお伝えをさせて頂きます。

過去にホームホワイトニングのご経験がある方の中には
① あまり効果を感じなかった
② 痛くて続けられなかった
というご経験のある方もおられるのではないでしょうか?
では、なぜそのような事が起こるのでしょうか?それぞれについて説明をしていきます。
まず、①あまり効果を感じられなかった
についてですが、この場合、使用時間や頻度、1度で使用するホームジェルの量などが原因である事が多いです。
ホームホワイトニングでの推奨時間は約2時間程度とされていることが多いですが、これが極端に短いと効果が出にくいです。
また、隔日や期間を飛び飛びで使用するよりは連日(3日以上)の使用が好ましいです。ホームジェルの使用量についてはマウスピースの形態によっても異なりますが、1度で使用するホームジェルの量が少なすぎると、効果が出にくいのが実際です。
続いて、②痛くて続けられなかった
について、こちらの原因は①と共通するものもありますが、主に使用時間、ホームジェルの濃度、1度で使用するホームジェルの量が挙げられます。
まず使用時間に関してですが、2時間を超えての使用は痛みが出る可能性を引き上げます。また、最近ではネットショッピングでホームジェルを購入される方も多いようですが、海外製品の高濃度のホームジェルなどを使用することにより、痛みがでるリスクをあげてしまいます。日本人の歯は欧米人と比べるとエナメル質が薄く、高濃度のジェルを使用するとお痛みが出やすいです(痛みが出ない方もおられます)。いきなり高濃度のジェルを使用してしまうよりは、歯科医師指導のもと、低濃度のものから徐々に濃度をあげていく方法がオススメです。
また、1度で使用するホームジェルの濃度が多すぎると、ジェルがマウスピースからはみ出し、歯肉につき、歯肉がただれてしまう可能性もあります。
お一人お一人歯の大きさや形、痛みの出方に違いがあります。ホームホワイトニングをされる際には正しい診断・計画のもと、歯科医院で行われる事をオススメいたします。
本日も最後までお読み頂いてありがとうございました。

コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。