ホワイトニングができない人って?
患者様からのお問い合わせの中で「〜ですがホワイトニングできますか?」というご質問をよくいただきます。
ホワイトニングは歯の状態によってできなかったり効果を得られなかったりする方も中にはおられます。
今回のコラムではホワイトニングができないケースをテーマとして詳細にお伝えしていきます。
目次
ホワイトニングができない方
15歳以下の方
個人差はありますが親知らず以外の大人の歯が歯の根まで完成するのが15歳です。完成前だとホワイトニングの薬剤によってダメージを受けてしまう可能性を考慮し15歳以下の方はお断りしています。また未成年の方は保護者の同意が必須となります。未成年の方がホワイトニングを受けられる場合は、同伴もしくはお電話で保護者の方に確認させていただきます。
妊娠中・授乳中の方
ホワイトニングの薬剤が妊娠中や授乳時の胎児への影響がどのようなものかまだはっきりと確認されていません。そのため100%安全とは言い切れずホワイトニングを受けることができません。
強いお痛みを発する歯がある
ホワイトニングの薬剤の刺激で痛みや炎症が増す場合があります。その場合は先に治療をしていただきその後ホワイトニングという順番がおすすめとなります。
歯の表側でのワイヤー矯正
矯正器具で歯の大半を覆われているので物理的に薬を塗ることができません。裏側矯正やマウスピース矯正の方はホワイトニング可能となります。
無カタラーゼ症
体内でカタラーゼという酵素をつくれない状態です。ホワイトニングの薬剤である過酸化水素を体内で分解することができず身体にダメージを与える可能性があり禁忌となります。
光線過敏症
オフィスホワイトニングではライトを使用します(光照射)。
光線過敏症の方はライトによって赤みやかゆみがでる可能性があります。ライトを使わないホームホワイトニングは可能となります。
エナメル質形成不全症
歯の最表面をエナメル質といいます。このエナメル質が何らかの原因で成長が不十分な場合、ホワイトニングを受けると強い痛みを感じたりホワイトニング効果が得られなかったりします。
ホワイトニングができない可能性がある方
重度の虫歯・歯周病
虫歯や歯周病による痛みや炎症症状がでている場合はホワイトニングによって症状が悪化してしまう可能性があります。口腔内の状態次第ではホワイトニングができない場合があります。
歯に亀裂
歯に亀裂がある方はホワイトニングで使用する薬剤の刺激によって痛みが出る可能性があります。
重度の知覚過敏症
日常生活において冷たい風やお水等で毎回歯がしみる方はホワイトニングの薬剤の刺激を受けやすい可能性があります。
ホワイトニングでは白くならない部分
歯の詰め物・被せ物
ホワイトニングは天然の歯に効果があり、詰め物や被せ物などの人工物は白くなりません。
神経が死んでいる歯
歯の神経が死んでいたり弱っていると歯を白くすることが難しくなります。
金属イオンが原因による着色
歯の治療で使われる金属の土台や、水銀のつめもの等から金属イオンが溶け出すことにより生じた変色は白くすることができません。
はホワイトニングができない方という項目に該当される方は、残念ながらホワイトニングを受けていただくことができません。ホワイトニングができない可能性がある方は、ホワイトニングが可能な場合もあるので一度カウンセリングを受けていただくことをお勧めいたします。
歯に白くならない部分のある方は、その部分以外のご自身の歯はホワイトニングが可能です。カウンセリング時にどのような仕上がりになるかお伝えすることができ、また白くならない部分に関しては今後どうされていくのが良いかというご提案もさせて頂いております。
詰め物や被せものがある方はこちらの記事も参考にしてみてください
パールホワイトニング肥後橋院では初めて来院された患者様、皆様に30分のカウンセリング時間を設けています。
パールホワイトニングのスタッフは全員歯科医師となります。不安なことや質問等些細なことでもぜひお気軽にご相談ください。そして患者様のお口の中の状態・適しているホワイトニングの種類・プランをわかりやすく説明させていただきます。カウンセリングのみでもご予約可能となります。ホワイトニングに少しでも興味がある方はぜひお越しください。お待ちしております。
コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。