前歯の詰め物はホワイトニングで白くなる?色の段差をなくす手順と素材を歯科医師が解説
目次
結論:前歯の詰め物はホワイトニングでは白くならない
まず知っておいていただきたい大切な結論は、「ホワイトニングの薬剤は、人工の詰め物(プラスチックやセラミック)には効果がない」ということです。ホワイトニングで白くできるのは、あくまでご自身の天然の歯だけです。
そのため、前歯に詰め物がある状態でホワイトニングを行うと、以下のような「色のギャップ」が起こるケースがあります。
詰め物のほうが黄色く浮いてしまう場合
数年〜十数年前に前歯に入れた詰め物は、経年劣化によって徐々に黄色く変色していきます。この状態で周りの天然歯だけをホワイトニングで白くすると、詰め物の黄ばみがさらに強調されて目立ってしまいます。
詰め物のほうが白く浮いてしまう場合
ご自身の天然の歯は、年齢を重ねるとともに少しずつ黄ばみを増していきます。過去に当時の歯の色に合わせて入れた詰め物が、今の自分の歯よりも白いまま残っていると、そこだけ不自然に白く浮いて見えてしまいます。
前歯の詰め物と歯の色をきれいに揃える「3つの手順」
「詰め物が白くならないなら、前歯をきれいに揃えるのは諦めるしかないの?」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。適切な順番で行えば、前歯全体のトーンを均一に美しく整えることができます。
該当する前歯に痛みがなければ、以下の手順(流れ)で進めるのが一般的かつ最もきれいに仕上がるスタンダードな方法です。

- 手順①:まずはホワイトニングで周りの歯を理想の白さにする
まずは詰め物をそのままにして、先にオフィスホワイトニングやホームホワイトニング(または併用するデュアルホワイトニング)を行い、ご自身の天然の歯を目標の白さまで引き上げます。
- 手順②:新しくなった歯の色に合わせて、前歯の詰め物をやりかえる
周りの歯がしっかり白くなったら、その最新のトーンに合わせた色味の素材で前歯の詰め物(または被せ物)を新しく作り直します。
- 手順③:ホワイトニングのメンテナンスを継続する
綺麗な状態を長く保つために定期的なメンテナンスを行います。もしホームホワイトニングを継続される場合、詰め物を変えた影響で元のマウスピースが入らなくなっている可能性があるため、その際はマウスピースを再作製されるのがおすすめです。
前歯に使用される「白い詰め物・被せ物」の種類
新しく前歯をやりかえる際、選ぶ素材によって「見た目の美しさ」や「色持ち(変色のしにくさ)」が大きく異なります。
- ①硬質レジン前装冠
金属のフレームに白いプラスチックの樹脂(レジン)を貼り付けたものです。前歯では保険適応となります。白い部分のレジンは強度が弱く、経年的に変色しやすいのが特徴です。
- ②CAD/CAM冠
プラスチックとセラミックの中間的な素材がブロック状になったものを機械で削り出して作製する被せ物です。レジンに比べると材質は上がりますが、セラミックに比べると耐久性や強度が劣ります。
- ③オールセラミッククラウン
透明感と艶のある白さが特徴です。
- ④ジルコニアクラウン
透明感はオールセラミッククラウンに劣りますが、総合的には十分な美しさを再現することができます。強度が高く、奥歯にも安心して使用できます。
まとめ:諦める前に、まずはプロにご相談ください
前歯に詰め物があっても、適切な手順を踏めば、周囲の歯と調和した透明感のある美しい白い歯を手に入れることが可能です。自己判断で市販のケアを試す前に、まずは歯科医師にお口全体のバランスを見てもらうのが失敗しないための近道です。
パールホワイトニングは、女性歯科医師が主体となって診療を行うホワイトニング専門歯科医院です。
当院では、単にホワイトニングを行うだけでなく、患者様が最も美しく見えるお口元のトータルバランスを丁寧に見極めます。
なお、ホワイトニングに合わせた詰め物や被せ物の具体的なやり替え・治療のご相談については、提携院である「あまの歯科」でも承っております。 専門分野ごとに連携を取りながら、理想のお口元づくりをサポートいたしますのでご安心ください。
完全個室の落ち着いた空間で無料カウンセリングを行っておりますので、前歯の見た目にお悩みの方は、ぜひ安心してお気軽にご相談くださいね。
提携院:あまの歯科
https://amano-dentalclinic.com/
コラム執筆者
パールホワイトニング
院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年からホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニングを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。