口臭が気になる〜そんなあなたが試してみると良いこと〜
人と会う機会が増えるこの頃、大人数での飲み会なども増え、近い距離で人と話すということも増えているかもしれません。そんな時、気になるのがやはり口臭ではないでしょうか?自分では気づきにくい臭いの一つである口臭。気づきにくい分、不安に思う気持ちも膨らみやすいですよね。『口臭が気になる!』そんなあなたが試してみると良いことをこの記事ではまとめています。
目次
そもそもなぜ口臭は発生するのか?
口臭の原因の80%以上が口腔内にあると言われています。歯や粘膜、舌に付着する汚れ(食べカスなど)や剥がれ落ちた粘膜の角化上皮(皮膚でいう垢と同じ)をお口の中の細菌が分解することで発生するガスが臭いの元となります。ですので、口臭の原因はこの食べカスや口臭の主な原因は揮発性硫黄化合物です。揮発性硫黄化合物とは硫化水素、メチルメルカプタン、ジメチルサルファイドのことを指します。
では、それぞれの成分について詳しく見ていきましょう。
・硫化水素
口臭発生の原因となる菌の増殖や、舌苔(舌の表面に付着する汚れ)から主に発生し、温泉臭、硫黄臭のような臭気を伴います。別の表現でいうと卵が腐ったような臭いがするとも言われる物質です。
温泉地に行ったときに、硫黄の独特な臭いをかいだ経験はありませんでしょうか。あの臭いは、温泉地の空気中に含まれている硫化水素から来ています。温泉の成分でもあるように、硫化水素には入浴の際に効き目がありますが、時として中毒事故を起こすことがあるような危険な物質のひとつでもあります。このように怖い物質ではありますが、口腔内から発生する量で中毒量には至りませんのでご安心ださい。
しかし、中毒量に達しないとしても臭いを放つことは事実ですので、硫化水素の臭気が発生することに対する予防は必要になります。
・メチルメルカプタン
メチルメルカプタンは魚の生臭い臭い、玉ねぎの腐った臭いと表現されます。“卵の腐ったようなにおい”の硫化水素よりも臭気が強い物質として知られており、環境保護対策として制定された悪臭防止法や大気汚染防止法でも規制物質・特定物質として指定されています。また、環境省の調査によると、メチルメルカプタンは硫化水素の約10分の1から20分の1の濃度で同等の臭気を放つそうです。口腔内で発生するメチルメルカプタンは、歯周病の進行によって増える物質でもありますが、同時に歯周病の進行を助長する物質でもあります。そのため、臭いを感じた際や実際にメチルメルカプタンが口腔ないから放出されている場合には、早期に減らしていくことが大切です。
・ジメチルサルファイド
ジメチルサルファイドはキャベツの腐ったような臭いと表現されます。ジメチルサルファイドが含まれている場合、お酒やたばこなどの飲食嗜好品、あるいは消化器系が原因の可能性があります。腎臓や肝臓などの疾患によっても口臭が引き起こされるため、口臭検査を受けてみたら内臓疾患が見つかったというケースもあります。
口腔内に由来する揮発性硫黄化合物は硫化水素とメチルメルカプタンが主です。
口臭のチェックの仕方は?
唾液の臭いを嗅ぐ
最も簡単な方法です。まずは、ご自身の手をよく洗い、清潔な状態にします。その後歯の表面や舌の表面を指で拭って、臭いを嗅いでみましょう。唾液が臭うようであれば、お口の中でも臭いが発生している場合が高いです。
舌の状態を確認する
口臭の有無を調べるテクニックの一つとして、舌の色を調べる方法があります。
舌に舌苔と呼ばれる白い物質が付着していると口臭の原因となります。舌苔とは、食べカスや剥がれ落ちた粘膜が舌の表面に付着したものの事を指します。舌が白い場合には口臭がある可能性が高いです。
デンタルフロスの臭いを嗅ぐ
デンタルフロスを使用するのも口臭を確認する方法の一つです。
デンタルフロスを使用したものの臭いを嗅ぐと口臭の有無を確認できます。
口臭チェッカーを使用する
口臭チェッカーは、悪臭のもととなる揮発性硫化物を測定し、臭いの有無を判別する仕組みです。
歯磨きをした後の使用は正しい口臭が測定できないため、起床時や空腹時の使用がおすすめです。
口臭専門外来を受診する
口臭が自分では判断しにくい、という方は口臭専門外来などで診断を受けられることがおすすめです。歯科医師による診断を受けることで、診断にあった対策を取ることが可能になります。
口臭を予防するためには
歯ブラシやフロスの使用
上記でお伝えしてきたように口臭の原因はお口の中の細菌や汚れが原因です。歯や粘膜に付着する汚れのことを総称してプラークと言います。このプラークを除去するためには、歯ブラシやフロスの使用が大切です。普段から歯ブラシやフロスは使用しているけど、口臭が気になるという方は歯ブラシの当て方やフロスの使用方法が正しく使用できていない可能性もあります。プラークは白色をしているので、ご自身では磨き残しなどに気づきにくい場合もあります。歯ブラシやフロスはしっかりと使用できているけど口臭が気になる、という方は歯科医院で磨き残しの箇所などを調べてみるのも良いかもしれないです。
舌ブラシの使用
舌をチェックしてみて白い方は舌ブラシを試してみるのもおすすめです。舌ブラシは通常の歯磨きではなく、舌専用のブラシを使用するのがおすすめです。また、舌は磨きすぎると舌の表面を傷つけてしまう可能性があるので1日1回の使用にしましょう。
こまめな水分摂取をする
口腔内が乾燥していると通常時よりも口臭が出やすいです。ですので、こまめな水分摂取は口臭予防に繋がります。特に冬はお口の中が乾燥しやすいので意識してみてください。
いかがでしたでしょうか?口臭の原因を理解した上でご自身に合う対策を取られる事がおすすめです。
パールホワイトニングでは口臭予防に効果的ばメニューとして歯のクリーニングのメニューがあります。クリーニングでお口の中の汚れが減る事で口臭予防に繋がります。
コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。