歯茎のマッサージ経験ある?歯茎マッサージがもたらす効果
『歯茎のマッサージ』と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか?恐らく、圧倒的に経験をされたことがない方が多いかと思います。歯茎マッサージはパールホワイトニングのホワイトニングやクリーニングの施術の工程の中に含まれており、患者様にも人気の工程の一つです。
この歯茎マッサージについて今回は詳しくお伝えしていきます。
歯茎マッサージとは?
歯茎マッサージとは、歯茎を指でマッサージすることです。有資格者である歯科医師や歯科衛生士が患者様の口腔内に行うパターンはもちろんご自身で行って頂くことも可能です。
歯茎マッサージの効果は?
歯茎は色がピンク〜赤色に見えますが、その理由は歯茎の粘膜は非常に薄く、粘膜下の血管が透けて見えていることが原因です。ですので、歯茎をマッサージしてあげることにより、血管が刺激され、血行がよくなります。
この血行がよくなることにより、血管内の酸素が循環することにより歯周病の予防に効果的だと言われています。歯周病の原因である歯周病菌というのは多かれ少なかれ、皆さんの口腔内には必ず存在するものです。歯の表面や歯の粘膜、歯茎などに生息しています。その歯周病菌は嫌気性菌と言い、酸素がある場所を嫌う菌です。そのため、歯茎のマッサージによ、粘膜下で酸素が循環することにより、歯周病菌が生息しにくい環境に促す作用があります。
また、歯茎のマッサージで血行が促進されることにより、細胞が新しく生まれ変わるために必要な酸素や栄養が行き届くようになり、歯茎の細胞のターンオーバーを促すことにもつながります。リラックス効果も大きいので、ぜひご自身でも試して頂けたらと思います。
ご自身で試して頂けるように、簡単にできる歯茎マッサージのやり方をご紹介します。
歯茎マッサージのやり方
歯茎のマッサージをする前には手を洗い、清潔な状態で始めましょう。滑りをよくするために、ジェル状の歯磨き粉などを使用しても良いですが、ない場合はそのままでも大丈夫です。ジェルがない場合、口腔内が乾燥している時はうがいをして湿らせた状態で行ってください。
それでは簡単にできる歯茎マッサージ3種類をご紹介させて頂きます。
歯間乳頭を指圧する
歯間乳頭とは歯と歯の間の三角形の部分の歯茎のことを指します。ここを人差し指で気持ちの良い圧で押してあげます。歯間乳頭部は血管の末梢部となるため、この部分をマッサージしてあげることで酸素の循環のしにくい場所の血行を促進することができます。
また、歯茎のマッサージをする際には、ご自身の右側の歯茎をマッサージされる場合には左手の人差し指を、左側の歯茎を触る際には右手の人差し指を使うと、マッサージがやりやすいです。
歯茎の表面を全体的にマッサージする
歯茎全体を3〜5回楕円形を描くようなイメージで、4ブロックそれぞれに行います。歯茎全体の血行促進に効果的です。
歯茎と口唇粘膜の境目を伸ばす
歯茎と口唇粘膜の境目の部分を伸ばすようなイメージでマッサージします。この境目を伸ばすことによって血流がアップし、さらにお口周囲のたるみの改善も期待できます。
歯茎のマッサージというとまだまだ馴染みの浅いものですが、ご自身でもできる簡単なセルフケアのひとつです。ぜひ一度試してみてくださいね。
コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。