ホワイトニングの痛みについて

痛みによるホワイトニングの中断
当院に初めて来られる患者様には必ず施術前にカウンセリングを行うのですが、過去にホワイトニンングを受けた経験のある方で、ホワイトニングの途中で通院をやめてしまったという方がおられます。なぜ途中で中断してしまったのかその理由をお伺いすると、「通院をしていた医院のホワイトニングに強い痛みを感じたから」「通院していた医院が閉まってしまった」や「引っ越しをしたから」「仕事や育児が忙しくなって通えなくなった」等々が挙げられました。そして、特に多かったのが「通院をしていた医院のホワイトニングに強い痛みを感じたから」でした。そういった過去にホワイトニングで強い痛みを経験された方は、「痛い」「怖い」という思いから当院に来られるまでにかなり長い期間開いてしまうケースが多いのも事実です。
歯のホワイトニングでは患者様の歯の現在のお色味や理想の色味によって、数回の通院が必要になる場合が多いです。しかし上記の理由からその通院を途中で断念せざるを得ないとなった時、中断している間にゆっくりではありますが、徐々に歯の色のトーンが落ちていきます。せっかく歯のホワイトニングを決意されて、歯科医院を予約して通院をしたのに、痛くて辛い思いをして中断し、歯の色も落ちてしまったというお話は、カウンセリングで聞いていて心が痛みます。しかし残念ながらそういった経験をされた方は多くおられ、「なぜ痛みが出るのか」「痛みはどれくらいのお時間続くのか?」など時間をかけてお話しし、カウンセリングするように心掛けております。
また、ホワイトニングが初めての方でも「ホワイトニングの痛み」を気にされる方も多いです。つまり「ホワイトニング=痛い」というイメージを持つ方も少なくなく、それほどまでにホワイトニングと歯の
痛みは密接な関係にあるものなのです。

なぜ痛みが出るのか?
そもそもなぜ歯のホワイトニングをすると歯が痛くなるのかについてですが、使用する薬剤と光による歯への刺激が原因になります。全ての歯の中には神経が通っており、その神経に刺激が加わると「痛い」と感じるのです。通常のオフィスホワイトニングで使用する薬剤は高濃度の過酸化水素といった刺激の強いお薬です。それに光を当てて化学反応をおこして歯を白くします。その光や化学反応にも刺激があるので、歯の神経に刺激がとど
き、痛みが発現するというのがホワイトニングの痛みのメカニズムです。
痛みの強さや感じ方は人それぞれですが、共通しているのは時間が経つと痛みがおさまることです。そし
てホワイトニングで痛みが出やすい方の特徴としては、もともと知覚過敏のある方や摩耗や虫歯などで神経を覆う歯の質が薄い方に痛みが出やすい傾向にあります。
当院のホワイトニングでは、まずカウンセリングで知覚過敏の有無の聞き取りや口腔内のチェックでホワイトニングが可能かどうかを見極めます。カウンセリングは全て歯科医師が行うので、歯の状態を施術を行う前に専門的に確認をしていきます。さらにオフィスホワイトニングでは独自の歯の保護をするペーストを使い、光を低刺激のものを使用するので、歯の神経への刺激はかなり軽減されております。そうすることによりオフィスホワ
イトニングでの歯に痛みを感じる方の割合は、全体の1割もいかないものとなっております。
そして痛みを感じたという方でも、ほぼ全ての方が当日中に自然と治ったとお答え頂くケースが多いです。それでも痛みが強めに出てしまう方には、専用のお薬を準備しております。パールホワイトニングでは施術の工程全てを歯科医師が行いますので、安心してホワイトニングを受けていただけると幸いです。
ホワイトニングに関して不安なことがあれば、まずはカウンセリングだけ受けていただくことが可能です。カウンセリングで歯の状態を確認し、お客様にあった無理のないプランをご提案させていただきます。痛み以外にも不安なことがありましたら、なんでもご相談ください。

コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。