40代のあなたが悩む歯の黄ばみの正体は?
ふと鏡を見てみると、自分の歯が黄色い。「こんなに黄色かっただろうか?」「以前はここまで黄色くなかったはず。」
気づいてみて初めてびっくりする歯の黄ばみ。一度気になり出すと人前で歯を見せて笑えなくなったり、周囲の人の歯が気になったりという状態になることも。
目次
40代女性が悩む歯の黄ばみその原因とは?
歯が黄色く見える原因は歯の内側の象牙質という組織が原因です。この象牙質は黄色みを帯びた色をしており、その黄色みが強ければ強いほど歯は黄ばんで見えてしまいます。この黄ばみが強くなる要因のひとつに加齢が挙げられます。一般的に象牙質の黄ばみの量は年齢を重ねるとともに増していくのです。なので、鏡を見た時に以前よりも黄色く感じると思う感覚は正しいです。
年齢による黄ばみを除去する方法
黄ばんでると思うとまずやりがちなのがホワイトニング用歯みがき粉を使ってみること。これは一見効果がありそうですが、実は年齢による歯の黄ばみの除去には効果的ではありません。ホワイトニング用歯磨き粉で効果が出るのはコーヒーや紅茶による着色汚れを除去するためには効果があります。では、年齢による歯の黄ばみを除去するためにはどんな方法が良いでしょうか?この年齢による黄ばみを取り除くための方法は2つあります。ひとつずつ見ていきましょう。
①ホワイトニングをする
年齢による歯の黄ばみを除去するには歯科医院でのホワイトニングが効果的です。特に黄ばみが強い方にはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用がおすすめです。
②歯を削ってセラミック治療をする
第一選択にするには難しいですが、歯を削ってセラミックの歯を入れることにより、セラミックの色味がご自身の歯の色になります。そうすることで元の歯の黄ばみを回避することができます。しかし、黄ばみを改善したいという理由で健康な歯を削ってしまうのはあまりおすすめではありません。まずは体への侵襲も少ないホワイトニングからご相談・ご検討されてみることがおすすめです。
年齢を重ねれば重ねるほどホワイトニングで歯を白くするのに時間がかかる
前述したように歯の黄ばみの原因である象牙質の黄ばみは年齢を重ねるごとに増していきます。ですので、より黄ばみの少ない状態からホワイトニングを始める方が効果が出るのも早く、目標の白さに到達する期間が早くなります。
歯が黄色いというよりは灰色
日本人の40代〜50代の方に多いのがこの灰色がかった歯の色味。こちらはテトラサイクリン歯といい、歯の形成期にテトラサイクリン系の抗生物質を服用したことが原因で起こります。症状の現れ方は様々ですが、歯が一様にグレーががっている状態であったり、グレーと黄色が縞模様状になって現れている方もおられます。テトラサイクリン歯症例は普通の歯に比べるとホワイトニング効果が現れにくいです。オフィスホワイトニングに加えて、根気強くホームホワイトニングを継続することにより歯のトーンアップをさせることは可能です。
歯の黄ばみに悩み始めたあなたへ。色々試してみようと遠回りをしてしまうよりはまずは歯科医院で相談し、自分にあった解決策を見つけてみてくださいね。
コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。