ホワイトニングで歯が脆くなる?
ホワイトニングと聞くと、「痛そう」「歯に悪そう」などネガティブなイメージをお持ちの方もおられるかもしれません。実際に歯が脆くなったりすることはないですが、このようなネガティブなイメージをお持ちの方に向けて、ホワイトニングの安全性を詳しくお伝えさせていただきます。
ホワイトニングって歯に悪いの?
ホワイトニングが歯に悪いというイメージをお持ちの方は、歯が溶けるのではないか?虫歯になりやすくなるのではないか?と漠然な不安をお持ちだったりします。しかし、ホワイトニングによって、このような事が起こる事はないのでご安心ください。
歯に悪いというイメージは、まだホワイトニングが導入された当時の薬剤や機材に起因するところが大きいかと思います。ホワイトニングが日本で実用的に導入されはじめたのは1998年頃です。その頃はまだ、ホワイトニングの薬剤や機材の種類も少なく、どちらかというとアメリカ人の歯に適したような製品が中心でした。アメリカ人はエナメル質が日本人に比べると厚く、薬剤や熱の刺激が歯の神経に到達しにくい歯の質をしています。ですので、アメリカ製品を日本人の歯に使用すると高い確率で痛みが出る人が多く、その印象からホワイトニングが歯に悪いというイメージにつながっているのだと思います。薬剤や器材も年月とともに進化し、現在では痛みに配慮したホワイトニングを取り扱っているクリニックも増えています。
ホワイトニングの痛みの原因は?
ホワイトニングで起こる痛みの原因は、主に2つあります。まずひとつめは、ホワイトニングの薬剤である過酸化水素です。過酸化水素が着色物質を分解する際に脱水が起こり、その脱水により痛みを感じることがあります。しかし、痛みの感じ方というのは人それぞれであり、同じ刺激を受けても痛いと感じる人もいれば全く感じない人もいるわけです。痛みが出にくいホワイトニングの薬剤はこの過酸化水素の分解速度が緩やかであるというのがポイントのひとつです。
二つ目の原因は、ホワイトニング用照射器の熱による刺激です。適度な熱は過酸化水素が着色物質を分解するのを早める触媒的な要素のひとつとなります、しかし、過度な熱はやはり歯への刺激に繋がり、痛みが出る可能性を高めてしまいます。このため、最近の製品では熱による刺激を抑えた物も出てきており、歯への刺激がより少なくなってきています。
上記よりホワイトニングは近年では安全な治療のひとつであるといえます。薬剤もさまざまな種類なものが増えてきています。増えている分選択肢も増えているのでご自身にあうホワイトニングを見極めることも重要になってきます。パールホワイトニング大阪肥後橋院では痛みの出にくい薬剤を使用しております。
ホームホワイトニング用の薬剤は4種類のものを取り揃えていますが、患者様お一人お一人にあうものを歯科医師がご提案させて頂いております。ホワイトニングに興味はあるけれど、どんな種類のホワイトニングを選べば良いか?と悩まれている方はぜひ無料カウンセリングもご活用ください。
コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。