歯によって色が違う?原因と対処法について解説します
ご自身の歯をじっと眺めていると、「あれ?前歯と犬歯の色味が違う」と感じたり、「上の歯と下の歯の色味が違う」と感じる方は比較的多いかもしれません。これはご自身だけでなく大多数の方に見られる症状です。
なぜ、歯によって黄ばみが違うのか?その原因と改善の方法について解説していきます。
歯によって黄ばみの程度が違う理由
歯は前歯よりも犬歯の方が黄ばみが強い傾向にあります。その理由は前の歯と比較して犬歯は食事を取る際に食物を噛み切るという役割があり、歯に加わる刺激が前の歯に比べて大きいからです。歯は、食べ物を噛んだり、歯を磨いたりという刺激が歯の外部から加わると、生理的現象の一環で黄ばみの原因である象牙質(第2象牙質という)の厚みが増していきます。ですので、犬歯は他の歯に比べて象牙質の厚みが大きく他の歯よりも黄ばんで見えてしまいます。
また、下の歯は上の歯に比べると黄ばみが強い傾向にあります。これは下の歯は上の歯に比べるとエナメル質が薄く、象牙質の黄ばみがエナメル質を通して透けて見えやすいためです。
歯によって黄ばみの程度が違う時の対処法
歯によって黄ばみが違う場合はオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの併用で全体的にある程度まで白くなった後にホームホワイトニングで特に黄ばみが強く残っている部分だけ薬剤を作用させるのがおすすめです。ホームホワイトニングの薬剤を全ての歯の部分に入れずに黄ばみが気になる部分だけに入れると、その部分のみのホワイトニングができます。また、上の歯が理想の白さに到達した後に下の歯のみホームホワイトニングを継続して上の歯の白さに近づけることも可能です。
また、ホームホワイトニングの応用的な使用方法として高濃度の薬剤を使用してしみる歯がある場合にはその部分にだけ低濃度の薬剤を使用することも可能です。このようにホームホワイトニングには様々な活用法があります。ホワイトニングをやっていく中で出てくるお悩みに臨機応変に対応していくことが可能です。
ご自身の歯に興味が出ると鏡でご自身のお口元を確認される回数が増えます。そうすると今まで気づいていなかった歯の黄ばみの程度の違いについて気づかれる方が多くおられます。気づいた時にはびっくりされる方もおられますが、改善することが可能ですので安心してください。歯の黄ばみが気になる方はカウンセリングのみでご来院頂くことも可能です。
コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。