歯の黄ばみを放置してるとどうなるか?

気になる歯の黄ばみ・・・長年気になっているけれど、なかなか一歩が踏み出せず歯科医院へ行くのを躊躇しているという人は多いです。
では、その聞いなる歯の黄ばみを放置していると一体どんな事が起きるのでしょうか?今回は歯の黄ばみ放置によるリスクをお伝えさせて頂きます。

そもそもなぜ歯は黄ばむのか?
「歯の黄ばみは若い頃から気になっていたけど、年々黄ばみが強くなってきている気がする。」
この感覚、実は正解です。
歯の黄ばみは加齢変化の一種であり、黄ばみの量というのは日に日に蓄積されていきます。今日より明日、明日より明後日、何もしないでいると黄ばみはどんどん増幅していきます。
では、なぜ加齢とともに歯が黄ばむのか?
加齢により歯が黄ばむ原因は、生体反応の一種で、歯に加わる外部の刺激(歯磨きや咀嚼など)から歯の神経を守るため、外部刺激が加わる度に象牙質が増生されることにあります。
下図は歯の構造図になります。
歯は3層構造で構成されています。内側から歯の神経、象牙質、エナメル質という順番です。図からわかるように歯の噛む面よりも歯の根元方向(歯茎側)に向けて再表層のエネメル質が薄くなっています。エナメル質は半透明で乳白色の組織であり、内側の象牙質の色が透けて見えます。
この象牙質が毎日増生されているため、歯は加齢とともにその黄ばみを増します。

黄ばみを放置しているとどうなるか?
1.老けて見える
では、黄ばみを放置しているとどうなるのでしょうか?
歯の黄ばみ自体は年々増していくので、放置しているとそのままどんどんと歯が黄色くなっていきます。黄ばみが増すにつれ、見た目年齢にも影響を及ぼします。
歯の黄ばみが目立つだけで実年齢よりも上に見えてしまう可能性が上がります。
また、お肌のケアなどに力を入れられている方は、肌のハリ・艶がよく、トーンもきれいな分、より黄ばみが目立ちやすい傾向にあります。
2.ホワイトニングをする際に時間がかかる
歯の黄ばみが強くなると、その分ホワイトニングの効果を得るための時間と費用を要します。
本来なら1〜2ヶ月程度で手に入れられる白さが、3〜4ヶ月、さらに黄ばみが増していくとそれ以上のお日にちがかかる場合もあります。
ですので、黄ばみは気になる時点でホワイトニングを受けられるのが時間も費用も縮小できます。
3.口腔ケアへの意欲が低下する
歯の黄ばみが気になりだすと、事あるごとに気になるようになるものです。
段々と鏡でご自身のお口元を確認するのも嫌になり、口腔ケアへの意識も低下してしまう方がたくさんいらっしゃいます。
口腔ケアへの意識が低下すると、虫歯や歯周病の増加、口臭の増幅と悪循環のスパイラルに陥ります。
この点からみても、黄ばみを放置することによる口腔内に対するリスクが高いことがわかります。
いかがでしたでしょうか?歯の黄ばみは放置している事によるデメリットは多いものです。
黄ばみが気になり出したらできるだけ早めのホワイトニングがおすすめです。

コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。