口臭の予防方法

最近では、マスクを外して会話する機会も増え、ふとした時に口臭を気にされている方もいらっしゃるかと思います。
人と接する中で気になるものの一つが口臭ですよね。気にはしているけれど、どうしたら防ぐことができるかわからない…と感じている方も多いと思います。そこで今回は口臭の予防方法についてお伝えしていきます。
普段から口臭に悩まれている方と接する機会の歯科医師だからこそお伝えできることがあります。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
口臭の原因は?
まず口臭の主な原因は、硫化水素やメチルメルカプタンと言った、揮発性硫黄化合物です。これらの化合物が発するのは、例えるなら卵の腐ったような臭いや、野菜が腐ったような臭いだと言われています。
なぜこのような物質が産生されてしまうのでしょうか。
揮発性硫黄化合物は、元々、口の中に存在している菌が、唾液や剥がれ落ちた粘膜や、食べカスの中にあるアミノ酸を分解し、腐敗させることで産生されます。存在する場所のほとんどは舌苔です。舌苔とは、舌の表面にある凸凹したところに汚れが溜まることでつくられる、白い帯状のコケのようなものです。
また、歯周病がある場合は、高い濃度の硫化水素とメチルメルカプタンが発生します。歯周ポケットから出た歯周病原細菌が唾液に混じり舌の表面に付着するため、歯周ポケット内だけではなく舌苔でも揮発性硫黄化合物が多く発生します。
他にも、臭いの強いものを食べたりすることや、消化器系の病気でも口臭が発生します。
口臭の原因となる体の状態は?
①歯周病がある。
先ほどお伝えしたように、歯周病では高い濃度の揮発性硫黄化合物が生成されるため口臭が増長されます。
歯磨きの際に高頻度で歯茎から出血する場合やグラグラしている歯がある場合は歯周病である可能性が高いです。
②虫歯がある。
初期の虫歯や小さな虫歯では臭いがすることはあまりありませんが、虫歯が進み神経まで達するような大きさになってくると硫黄臭がしてきます。さらに虫歯が進み、神経を腐らせたり、神経の先に膿が溜まってくると臭いはより強烈になります。
③歯垢及び歯石が多い。
先ほどお伝えしたように、揮発性硫黄化合物は口の中にある菌と食べかすや磨き残しの中にあるアミノ酸が反応して生成されます。お口の中の清掃状態が悪いと口臭が発生します。
また、歯石は歯周病の原因にもなってしまいます。
④舌苔が多い。
こちらも先ほどお伝えしたように、舌苔は揮発性硫黄化合物の温床ですので、舌の汚れが多いと口臭も比例してひどくなります。
⑤唾液が少ない。
唾液には、次の作用があります。
•消化を助ける
唾液の持つアミラーゼという酵素が食べ物の消化をしやすくします。
•口の中を清潔に保つ
食べかすを洗い流したり、殺菌作用もあるため口腔内を綺麗にしてくれます。
また、唾液の中に含まれるカルシウムやリンは、歯を強くすることに役立つため、虫歯にもなりにくくしてくれます。
•口の中を湿潤状態にしてくれる
口の中の粘膜を保湿、保護してくれます。
唾液にはこの他にも多くの役割があり、唾液の減少と口臭には相関関係があります。
唾液が減少するとやはり口臭は増してしまいます。
⑥ストレスや体調がすぐれない。
ストレスが多いと一時的に口臭が発生します。また過度な緊張で口腔内が乾燥したりすると唾液が少なくなり、口臭がすることがあります。
またストレスにより、胃腸などの消化器系を悪くすることが口臭の原因になることもあります。
口臭の予防方法
①お口の中を綺麗に保つ
まず、口腔内を清潔に保つことが口臭対策の第一歩です。
歯垢や歯石を綺麗に取り除くことは虫歯や歯周病対策にも最適です。日々のセルフケアももちろんですが、定期的に歯科医医院でのクリーニングを行いましょう。
パールホワイトニングでは、ホワイトニングと一緒に受けて頂けるプロフェッショナルクリーニングというメニューもご用意しております。
プロフェッショナルクリーニングについて詳しくは下記をご参考にしてください
https://pearl-whitening.info/menu/#menu_cleaning
次に、舌苔の除去を行うことも重要です。舌ブラシや専用のクリーナーを使用しましょう。舌ブラシを使用する際には、優しく磨きましょう。
パールホワイトニングでは、クリーニングメニューの中に歯石や着色の除去だけでなく、舌のクリーニングも含まれています。最後にフッ素で虫歯の予防も行っており、しっかりとクリーニングを受けたい方にとって、最適なラインナップをご用意しております。
次に、舌苔の除去を行うことも重要です。舌ブラシや専用のクリーナーを使用しましょう。舌ブラシを使用する際には、優しく磨きましょう。
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次に、舌苔の除去を行うことも重要です。舌ブラシや専用のクリーナーを使用しましょう。舌ブラシを使用する際には、優しく磨きましょう。
パールホワイトニングでは、クリーニングメニューの中に歯石や着色の除去だけでなく、舌のクリーニングも含まれています。最後にフッ素で虫歯の予防も行っており、しっかりとクリーニングを受けたい方にとって、最適なラインナップをご用意しております。
②唾液の分泌を促進する
唾液の減少は口臭につながります。唾液を適量に保つことは口臭対策でも重要ですので、唾液の促進方法についてお伝えしていきます。
•水分をしっかり摂る
水分をこまめに摂りましょう。また水分を多く含む食べ物を摂ることで、一日の水分量の摂取を増やしましょう。さらによく噛むことも唾液の分泌につながります。
唾液を促進する食べ物には次のようなものがあります。
レモン、梅干しなどの酸っぱいもの
昆布、納豆などの唾液促進物質を含むもの
するめ、ナッツ類などの噛みごたえのあるもの
肉や根菜類など噛みごたえのあるもの
•口周りをよく動かす
よくおしゃべりする、よく笑う、よく歌うことは、唾液の促進に役立ちます。またこれらは、日常的に少しの意識で行えるので、ぜひ実践してみてください。
•唾液腺マッサージをする
ドライマウスの方や、唾液が出にくい方は食事の前に行うことで、より効果を実感できます。
⑴耳下腺マッサージ
人差し指から小指までの4本の指を頬に当て、上の奥歯あたりを後ろから前へ向かってくるくる回しながら10回押します。
⑵顎下腺マッサージ
顎の下の骨の内側の柔らかい部分に親指を押し当て、顎下から耳の下にかけて5箇所ほどを1箇所につき5回押します。
⑶舌下腺マッサージ
両手の親指を顎下に当てて、舌を下から押すようなイメージで上に力をかけて押します。これを10回繰り返します。
•舌の運動を行う。
舌を動かすことで、舌の周囲の筋肉が鍛えられて、唾液の分泌が促進されます。
⑴大きく口を開けて舌を前後に動かす。
⑵舌を前にだし、そのまま左右に動かす。
⑶舌を前に出し、そのまま舌先で円を描くように動かす。
⑷上の前歯の裏に舌先を当て、「タタタ」「ラララ」など発音する。
③バランスの良い食事、規則正しい生活をする。
不規則た生活習慣や体調不良によって口臭が発生することがあります。
美味しい食事をよく噛んで食べたり、適度な運動やしっかりと睡眠をとることで体調を整えましょう。
いかがでしたでしょうか。今回は口臭の原因は何かを踏まえた上で、口臭対策についてお話しさせて頂きました。
口臭を完全に無くすことは難しいですが、こちらの記事が皆様が日々を快適に過ごすための手助けになれば幸いです。ぜひ参考にしてみてくださいね。

コラム執筆者
パールホワイトニング肥後橋デンタルクリニック院長 歯科医師 田中久弓
済生会中津病院口腔外科勤務後、一般歯科医院にて診察を行う。2017年から全国の歯科医院にホワイトニングの技術を教える講師が運営する、ホワイトニングサロンBeauteでホワイトニング専門歯科医師として勤務。2019年にパールホワイトニング肥後橋デンタルクリニックを開院し、「ホワイトニングが当たり前の世の中にする」ために活動しています。